ハウスメーカーによって外壁や床材・窓、キッチン・トイレなどの標準仕様は変わります。
今回はスウェーデンハウスの標準仕様について分かりやすく紹介しましょう。
標準装備の中で選べる場合はそれぞれの特徴はもちろん、どれがお勧めかも解説。
構造・工法から床材・屋根・ドア、キッチン・トイレなど幅広くご紹介しています。
目次から気になる部分をチェックするとさくっと知りたいことが知れるので便利です。
住宅メーカー選びで迷っている方はスウェーデンハウスの仕様を知ることで他社比較もしやすくなります。
住宅ローンで何千万円も払うことになる「家づくり」で失敗したくない方は、読まないと損です。
スウェーデンハウス×標準仕様:構造・工法
スウェーデンハウスは面で支えるようなボックス型の構造が特徴的です。
面で作る工法を用いることで家全体の衝撃を分散しやすくなるため、地震に強くなります。
もちろん耐風性も高く、水密性能や遮音性にも優れているのが魅力です。
スウェーデンハウス×標準仕様:基礎
スウェーデンハウスの基礎は、「布基礎」「ベタ基礎」の2種類が標準仕様です。
それぞれどのような基礎かというと、
布基礎 | 掘削量やコンクリート量が少なくすむため、コストを抑えられる。 |
ベタ基礎 | 面で支えられるため力を分散しやすく、耐震性に優れている。 |
性能を重視するか、コストを重視するかによって使い分けるのが一般的です。
スウェーデンハウスでは住宅規模や地盤の状態によってどちらを使うべきかを判断しています。
スウェーデンハウス×標準仕様:外壁
スウェーデンハウスの外壁は、以下が標準仕様です。
- 窯業系サイディング
- ガルバリウム鋼板
- レッドシダー
- スイス漆喰
順番にどのような外壁なのかをお伝えします。
窯業系サイディング
窯業系サイディングは日本の住宅でもっともよく使用される外壁で、そのシェア率は70〜80%と言われています。
工場生産で品質が安定しているわりにコストがかかりにくく、汎用性が高いのが特徴です。
さらに職人さんの立場では施工もしやすく、工事費も抑えやすくなります。
デザインの種類も豊富なので、幅広い希望に対応することが可能です。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は金属鋼板をメッキした壁材で、軽量ながら丈夫であることが特徴です。
地震のときにはなるべく重みがないほうが倒壊しづらいため、耐震性にも優れています。
断熱性能が低いというデメリットはありますが、そのぶん壁内に断熱材をしっかり充填することで対策可能です。
モダンで綺麗なデザインなので、見た目を重視したい方にもおすすめ。
レッドシダー
レッドシダーは天然木材を使用した外壁です。
木そのものの魅力を最大限に活かしており、温かみあふれるデザインとなっています。
自然な雰囲気やおしゃれな住宅が好きな方におすすめ。
性能が劣っているということもなく、安心して住むことができます。
ただしメンテナンス頻度が高めの外壁なので、ランニングコストを重視したい方には少し不向きです。
スイス漆喰
スイス漆喰は石灰石を原材料とした外壁で、長期間にわたって高い耐久性を持つのが特徴です。
その寿命は100年とも呼ばれており、子どもの世代まで住める住宅を実現してくれます。
他の外壁よりもコストはかかりますが、性能を重視したい方におすすめ。
おすすめは「窯業系サイディング」
「窯業系サイディング」がバランスに優れており、おすすめです。
日本でのシェア率が高いだけあり、コストの割に高いパフォーマンスを発揮してくれます。
施工が簡単ということもあって施工ミスも生じづらいので、安心して工事を任せられます。
他の外壁が劣っているというわけではないですが、迷った際には「窯業系サイディング」を選ぶと良いでしょう。
スウェーデンハウス×標準仕様:屋根
スウェーデンハウスの外壁は、以下が標準仕様です。
- 雪印カラーSGL
- コロナ屋根材
- ヴィクセン
順番にどのような屋根なのかをお伝えします。
雪印カラーSGL
雪印カラーSGLは腐食しづらく、耐久性に優れた素材です。
北海道の会社が製造しており、雪国にも最適な屋根素材となっています。
カラーバリエーションが豊富なので、デザインも魅力的です。
コロナ屋根材
コロナ屋根材はガルバリウム鋼板を使った屋根材で、板状の美しいデザインが魅力的です。
軽量な割に耐久性が高く、地震や台風にも強い屋根材となっています。
天然石のような自然な風合いなので、モダンなデザインの住宅によく合うでしょう。
ヴィクセン
ヴィクセンは北欧で好まれているデザインであり、スウェーデンハウスの壁材とも馴染みやすいです。
天然石付のガルバリウム鋼板を使用しているため耐久性が高くなっています。
落雪防止効果もあり、急勾配でも落雪しづらいのが特徴。
機能性も見た目も重視した屋根材といえます。
おすすめは「ヴィクセン」
北欧デザインを重視するスウェーデンハウスでは、「ヴィクセン」が馴染みやすくおすすめです。
デザインが良いだけではなく性能にも優れており、安心した住まいを作ることができます。
雪国の方にもおすすめな素材なので、ぜひ検討してみてくださいね。
スウェーデンハウス×標準仕様:断熱
スウェーデンハウスで使用している断熱材はグラスウールです。
天井、外壁、床にそれぞれ隙間がないように敷き詰めることで、高断熱を維持してくれます。
グラスウールには湿気でカビやすいというデメリットがありますが、気密性が高いため心配ありません。
極寒のスウェーデンを基準とした住宅なので、冬でも暖かい空間を保ってくれます。
スウェーデンハウス×標準仕様:窓
スウェーデンハウスの標準窓は「3層ガラス×木製サッシ」です。
通常のガラスを挟みようにしてLow-Eガラスが2枚あり、中空層にはアルゴンガスが充填されています。
3層構造で耐久性が非常に高いだけでなく、中空層が2層あることで断熱性がダントツに高いです。
あわせて遮音性にも優れているため、中からの音も外の騒音もしっかり遮断してくれます。
スウェーデンハウス×標準仕様:床
スウェーデンハウスの標準仕様では、下記2種類の床が選べます。
3層フローリング(15mm) | 表面に天然木を使用した3層構造の床材。木の肌触りがよく、耐久性も高い。 |
無垢材フローリング(20mm) | 高級感のある無垢材で耐久性も高い。3層フローリングよりコストがかかる。 |
どちらも木の質感を活かした温かみのあるデザインです。
無垢材フローリングの方が高級感はあり、厚みもあるため安定感が違います。
ただし、ややコストがかかるのが無垢材フローリングのデメリット。
素材や性能を重視するか、コストを重視するかで選び方が変わってきそうです。
スウェーデンハウス×標準仕様:天井
スウェーデンハウスの天井では、以下が標準仕様で選べます。
- エコクロス+塗装仕上げ
- 珪藻土
- 木製ピーリング
- アクセントクロス
もちろん1種類に絞る必要はなく、部屋ごとにわけることもできます。
エコクロス+塗装仕上げ
一般的に住宅天井に使われるクロス&塗装仕上げです。
シンプルなデザインで汎用性も高く、この天井を選んでおけばハズれることはありません。
珪藻土
一風変わったものとして、珪藻土で仕上げる天井もあります。
クロスと色味は一緒ですが、珪藻土には以下のようなメリットも。
- 湿度を調整してくれる
- 消臭してくれる
- 防カビの効果がある
- 抗菌効果がある
- 高い耐久性をもつ
住宅をより快適にするためには、珪藻土の天井もおすすめです。
木製ピーリング
木製ピーリングはスウェーデンハウスの中でかなり人気のある天井です。
天然木を一面に使用した天井となっており、自然の明るさが感じられます。
他のハウスメーカーでは標準で選べないことも多いため、スウェーデンハウスならではの魅力です。
外壁や内装で木材の質感を重視している方には、とくにおすすめ。
アクセントクロス
その名のとおりアクセントとなる部分的なクロスです。
例えば白を基調としたクロスの天井の中に青のクロスなどを一部入れることで、アクセントになります。
性能自体は通常のクロスと大差ないため、デザイン的に一部で採用するのがおすすめ。
おすすめは「木製ピーリング」
スウェーデンハウスで住宅を建てるなら「木製ピーリング」がおすすめ。
他のハウスメーカーにはあまりない自然の温もりが魅力的で、北欧を意識したデザインです。
他の天井材も劣りませんが、せっかくスウェーデンハウスで建てるなら、天然木を活かしたものが良いでしょう。
ハウスメーカー選びで悩んでませんか?
スウェーデンハウス×標準仕様:キッチン
スウェーデンハウスのキッチンは、標準仕様で3種類用意されています。
- オフェリア
- シエラ
- ヴァーリアクック
それぞれどのようなキッチンなのかをみていきましょう。
オフェリア
オフェリアはタカラスタンダード製のシンプルなキッチンです。
タカラスタンダードの独自素材である「高品位ホーロー」を使ったキッチンで、次のような特徴があります。
- 汚れにくくお手入れがしやすい
- 劣化しづらい
- 耐久性が高い
丈夫で性能に優れたキッチンとなっています。
どのハウスメーカーでも人気のキッチンなので、迷ったときはオフェリアを選んでも良いかもしれません。
シエラ
シエラはLIXEL製のキッチンで、いつまでも飽きが来ないデザインです。
好みに合わせてアレンジできるのも魅力で、誰でも簡単にプランニングできます。
食洗機や3口コンロが標準で選べるため、機能性重視の方にもおすすめ。
劣化がしづらい大理石素材でつくられており、何年経っても変わらない形で使用可能です。
欠点が感じられないキッチンで、かなりバランスの良いのが魅力的といえます。
ヴェーリアクック
ヴェーリアクックはスウェーデンハウス独自のオリジナルキッチンです。
木を活かしたおしゃれなデザインで、前方には扉付きの収納も設置できます。
スウェーデンハウスならではのデザインということもあり、ヴェーリアクックを選ぶ施主も多いようです。
少しカスタマイズするとオプション費用がかかるようなので、その点は注意。
デザインはいくつかあるようなので、打ち合わせ時やモデルハウス見学時にチェックしてみてください。
おすすめは「ヴェーリアクック」
オリジナルキッチンのヴェーリアクックがおすすめです。
施主の中でも人気のキッチンであり、スウェーデンハウスの北欧感をよりいっそう演出してくれます。
キッチンはどうしてもモダンになりがちですが、ヴェーリアクックなら木の温もりを感じられます。
オプションで天然木にするとよりおしゃれなので、ぜひ相談してみてください。
スウェーデンハウス×標準仕様:トイレ
スウェーデンハウスの標準仕様では、2種類のトレイが選べます。
- ベーシア
- ZJ2
それぞれみていきましょう。
ベーシア
ベーシアはLIXIL製のトイレで、アクアセラミックで汚れがつきにくいのが特徴です。
フチレス形状なので掃除がしやすいのも魅力。
以下のような機能もついており、欲しいと思うような機能は大体ついています。
- Wパワー脱臭
- キレイ便座
- お掃除リフトアップ
- しっかりエコ
- 暖房便座
ZJ2
ZJ2はTOTOの出しているトイレの一つで、こちらもフチなし形状です
性能や機能自体はベーシアとそこまで変わりません。
違いがあるとすれば手洗い箇所などの形状で、手洗い箇所はやや深めとなっています。
ベーシアが丸みを帯びたデザインなのに対して、ZJ2は少しカクカクしたデザインなのも違いですね。
おすすめは「ベーシア」
性能はそこまで大差がないため、あくまでデザインの好みの問題です。
個人的にはベーシアの丸みを帯びたデザインがおしゃれだと思います。
実際にモデルハウスや資料を見て、比較してみると良いでしょう。
スウェーデンハウス×標準仕様:お風呂
スウェーデンハウスのお風呂は、以下が標準仕様です。
- サザナ
- スパージュ
- アライズ(リデア)
それぞれどのようなお風呂なのかをみていきましょう。
サザナ
TOTO製のサザナは、多くのハウスメーカーで標準仕様とされている超人気のお風呂です。
見た目良し、機能性良しの高品質製品で、こだわりがなければこちらで十分満足できます。
サザナの中でもいくつかのタイプがあり、自分の好みに合わせて選ぶことも可能。
「ゆるリラ浴槽」「ほっカラリ床」などでも有名であり、リラックスしたバスタイムを過ごせます。
明るいデザインとなっているため、スウェーデンハウスの雰囲気にもぴったりです。
スパージュ
スパージュはLIXIL製のお風呂で、高級感あふれるデザインが特徴的です。
「グランフィット浴槽」「座れるフロフタ」などの機能で有名で、オーバーヘッドシャワーも選べます。
タイプもいくつか用意されているため、自分好みのデザインを選びましょう。
ただしハイグレードなものは標準で選べないため、注意が必要です。
とはいえ、スパージュを標準採用しているハウスメーカーは珍しく、好みが合えばぜひ選んで欲しいお風呂です。
アライズ(リデア)
こちらもLIXIL製のお風呂で、商品名はアライズ(リデア)です。
3つのタイプが用意されており、収納棚やシャワー、カウンターなどがカスタマイズ可能。
標準仕様でありながら自分好みなお風呂を再現することができます。
また、標準ではあまり見られない横長の鏡が設置できるのも魅力的です。
機能性も十分でデザインがかなりおしゃれなので、バランスを重視したい方にもおすすめ。
おすすめは「スパージュ」
スパージュは他ハウスメーカーの標準仕様では珍しいハイグレードなお風呂です。
スウェーデンハウスならではの魅力なので、デザインが嫌いでなければかなりおすすめできます。
いくつかタイプの種類もあるため、ぜひ自分に合ったスパージュのお風呂を選んでみてください。
サザナやアライズ(リデア)も十分満足できるお風呂なので、必ずしもスパージュにこだわる必要はありません。
スウェーデンハウス×標準仕様:洗面台
スウェーデンハウスにおける洗面台の標準仕様はオリジナルです。
北欧のデザインを意識したおしゃれな洗面台となっています。
人気のLIXIL製であり、品質が高いのも特徴。
掃除がしやすく清潔に保ちやすいので、お手入れにも困りません。
スウェーデンハウス×標準仕様:空調
スウェーデンハウスの空調は、「24時間熱交換型換気システム(第一種換気システム)」が標準仕様です。
住宅全体の空気が2時間1回ほど入れ替わる仕組みで、新鮮な空気を24時間循環してくれます。
さらに換気システム内にはPM2.5対策のフィルターも完備。
チリやホコリ、花粉などもしっかりキャッチしてくれるため、清潔な空気を保てます。
スウェーデンハウス×標準仕様:照明
スウェーデンハウスでは多種多様な照明を扱っています。
海外ブランドも国内ブランドもあり、おしゃれな照明が多いです。
また、照明はスウェーデンハウスのものではなく施主支給で選ぶ人も多いです。
施主支給は自分で照明を発注して用意することで、ハウスメーカーで買うよりも安くすみます。
打ち合わせ時にはいろいろ検討しながら、じっくり選びましょう。
スウェーデンハウス×標準仕様:玄関ドア・タイル
スウェーデンハウスでは、スウェーデンのメーカーである「ガデリウス」の玄関ドアを採用しています。
天然木を基調としたシックなデザインが多く、本場スウェーデンの雰囲気を再現可能。
断熱性能が高く、鍵も防犯性能が高いものを使っているため、安心快適な暮らしをサポートしてくれます。
4mm以上の歪みや反りが生じたら無償交換してくれる「10年保証」もついているのが魅力です。
玄関タイルは、標準仕様で3種類用意されています。
ラ・フォーレ | 自然な質感が持ち味のタイル。 |
トコ | 土を踏み固めてつくったレリーフのようなタイル。 |
ネーベル | 洗練されたシンプルなタイル。 |
それぞれ4色のカラーバリエーションがあるため、好みのタイルを選びましょう。
スウェーデンハウス×他・特別仕様など:その他
スウェーデンハウスのその他の標準仕様として、「50年無料定期点検システム」も有名です。
50年間にわたり無料で点検を行ってくれるアフターサービスで、50年目以降も希望に応じて継続可能です。
住宅の寿命は基本的に30年といわれます。
しかし、これだけ点検をした上でしっかりメンテナンスを行えば、より長く住むことができるかもしれません。
スウェーデンハウスならではのメリットであり、何か問題が生じても早期発見で対策しやすいのが魅力です。
まとめ
耐震性や断熱性、設備など、重要なポイントを押さえながら、スウェーデンハウスの標準仕様を解説しました。
注文住宅を検討する際には、各社の提供内容を比較検討することが大切です。
競合比較しつつ、自分の理想の住まいがスウェーデンハウスで実現できるか確認すると失敗しにくいです。
なお、本ブログではできるだけ最新の情報を提供していますが、標準仕様は定期的に変更されます。
最新で正確な情報を確認したい場合は、各ハウスメーカーからカタログを取り寄せるのがお勧めです。
ハウスメーカー選びは悩む
家を建てると決めたとき、最初にぶつかるのがハウスメーカー選び。
調べれば調べるほど、違いが見えづらくなります。
どれを選べば良いかわからない…。そんな悩みを抱えてませんか?
迷いをなくす「プロの判断」
家づくりに失敗したくない。でも自分で決めるのは辛い。
そんな時に頼りになるのが、家づくりの相談サービス。
専門家があなたの理想やライフスタイルを丁寧にヒアリング。
あなたに代わって最適なハウスメーカーを無料で提案してくれます。
スーモが提供する3つの安心感
『スーモカウンター』は、CMでお馴染みのSUUMOが提供している相談サービス。
自分でハウスメーカーを選ぶ場合と比べて、以下のようなメリットがあります。
- ラクに効率よく進められる
ネット検索で迷う時間が減り、スムーズに選べる! - 後悔しない選択
専門家のアドバイスで、自分では気づけなかい選択肢を発見! - 無料で気軽に相談できる
家の条件が曖昧でも相談OK!無料でプロに相談可能!
仕事中もお風呂に入ってるときもつきまとうハウスメーカー選びの悩み…。
スーモカウンターに相談すれば悩みが晴れるはずです。
オンライン相談OK。だから気楽に使えます。今すぐスマホから相談してみましょう。
この記事もよく読まれています
家づくりに悩んでいる方は以下の記事もよく読まれています。
ハウスメーカーの選び方や家づくりの悩み相談で使えるサービスのレビューが知りたい方は必見です。
コメント